活動ブログ
2023.02.26
不登校・ひきこもりを支援する講演会
ドーナツの会 不登校・ひきこもりを支援する講演会
2023年2月25日ドーナツの会講演会を開催しました。
講師は以前にも講演いただいた、京都ノートルダム女子大学教授の佐藤純氏です。
たくさんの方にご参加いただき、熱心に聞いて頂きました。
開催前には「楽天ふるさと納税ドキュメンタリー」で紹介して頂いたドーナツこども食堂の映像を見て頂きました。
演題は
「傷つきやすい若者が 自分らしく活き活きと暮らせるために 周囲ができること ~理解と対応の工夫~」です。
先生は自身がかかわっている家族支援の取り組みからお話しされました。大学で実際に学生に指導に携わっておられる経験も含め、現在の若者の状況を詳しくお話し下さいました。
お話は
◎若者に社会がもとめていること
◎トラウマ・インフォームド・ケア
◎トラウマ・インフォームド・ケアに求められるもの
◎精神疾患は誰でもなる当たり前の病気
◎ご家族のできること
◎親亡き後の心配
の6項目です。
今の若者は社会から「適応」すること、みんなと同じであることを要求されている。
その中で「不適応」とされるものが出てくるが、それは若者が適応しなくてはならないことなのか。変わるべきは「社会」の方では、大人の方ではないのか。
「植物を育てるように子供を育てる」と言われたことが印象的でした。
植物にはいろんな種類があり、それに合うように、肥料をやり温度を管理し、環境を整えて育てる。
しかし、人間に対してはみな、同じように育つことを要求している。
みんなと同じを目指すのはやめよう、と。
本当にその通りだと感じました。
家族が元気にニコニコとして暮らせば、若者も元気になる。家族が元気になろうとの
言葉にもとても頷けました。
(参加者の方からも感想・感謝の言葉がありました)
2時間近くの講演でしたが、引き付けられ、深く心に染み入るものがありました。
来場頂いたみなさまにも、心に訴えるものがあったのではないかと思っています。
(講演会終了後、ドーナツでスタッフとお話しさせて頂きました)
今年度の講演会は今回で終了しました。
来年度もドーナツの会は、不登校・ひきこもり支援に力を尽くしていきたいと思っております。
皆さまのご支援・ご協力でこれまで続けてこられたことに感謝の気持ちで一杯です。
来年度もよろしくお願いいたします。
ドーナツスタッフ一同