活動ブログ
2024.02.23
ドーナツの会講演会
不登校ひきこもりを支援する講演会 (2024年2月19日)
今年度のドーナツの会講演会を豊岡市民会館で開催しました
講師は神戸市看護大学教授の船越明子氏です
本日は「地域でゆるやかにつながり合うために(不登校・ひきこもり・社会的孤立を考える)」
と題した講演をして頂きました
講演には80名を超える方々が参加され、一言も聞き逃すまい、という雰囲気でした
ドーナツの会として船越先生に講演をお願いするのも何度目かとなりました。
先生のお話は明快で、講演のたびに新たな提起をいただき、目が覚める思いです
内容としては
・ひきこもり・不登校・社会的孤立とは
・社会的孤立の背景
・社会的孤立への支援
・親と子のコミュニケーション すぐできる3つのコツ
・社会的孤立への支援が目指すもの
の項目に沿ってお話しくださいました。
たくさんの重要なことを教えていただきましたが、その中で
不登校について
不登校の児童・生徒が増加しているがそれは、現在の学校の形、あり方が子供たちに合わなくなってきている。
多数の公立・私立の学校があるところでは子供たちが学校を選ぶ時代になった。子供たちに選んでもらえる学校になることが重要
社会的孤立について
世界的な傾向があるが、日本は世界の中でも社会的孤立者(社会との交流がない)が多い。(OECD加盟20か国中最多)
社会的孤立に対する施策として「孤独・孤立対策推進法」が昨年成立し今年4月から施行される。
これは孤独・孤立への対策が国として取り組むべきものとして法制化されたもので、大きな一歩である
親と子のコミュニケーション(3つのすぐできること)
1,返事がなくとも毎日挨拶と近況報告をする。
2,話は「聞く」に集中する。自分の意見は言わない
3,I(愛)メッセージ「私は~と思う」「私は~したい」で語る
話していただいたことがすべて、とても重要なことでした
全体のお話の中で特に印象に残ったことは、ひきこもりは誰にでも起こりうること、そして早期に
適切な支援を受けることで回復するということ。
「にじ色の自分を作ろう」という先生の言葉。
社会的な関りの場を複数持つようにしよう、こどもたちは学校以外の場所を持とう、ということです
そしてもっとも心にのこったのは ひきこもり支援は地域づくり
「人の気持ちは変えられない ーー 人の気持ちは大切だが、人の気持ちから働きかけてもうまくいかない」
という言葉です。
出発点はあくまで、(地域社会からの充実したサービスの提供)であるということです
本当に一言も聞き逃してはならないという気分になりました。
お伝えしたいことがたくさんありますが、伝えきれていません。
また、先生をお招きする機会もあると思います。
その時はぜひ、ご参加ください。
(先生にはドーナツで若者に毎日提供しているランチを一緒に召し上がって頂きました)
(講演終了後、先生を囲んでスタッフとの懇談の場を設けました)
心に残るものが多すぎて
大切な内容が頭からこぼれないよう、耳をふさいで帰宅しました
ドーナツの会