活動ブログ
2023.11.19
第2回家族の会講演会
家族の会講演会 (2023年11月18日)
今年度2回目の家族の会講演会を開きました。
今回は兵庫県豊岡保健所所長の柳尚夫先生に講師をお願いしました。
「ピアサポートを活用したドーナツの新たな展開」と題して講演いただきました。
(柳先生)
柳先生は精神科医としての立場から「ピアサポート・ピアサポーター」について
お話し下さいました。この言葉は講義を聞きに来られた方たちにも耳慣れない言葉だったようです。
ピアサポートとは何か?ピア(peer)とは、同じような立場や境遇、経験等を共にする人たちを表す言葉です
ピアサポート(peer support)とは、こうした同じような共通項と対等性をもつ人同士(ピア)の支え合いを表す言葉です。
具体的に大阪府の堺市の取り組みを例に出され、お話を進められました。
ひきこもり支援においては、ほとんどが家族支援から始まるが、その段階から本人への支援に進むところに大きなネックがあり、本人へのアプローチが大変であるというお話でした。それは私たちドーナツのスタッフも日々痛感していることです。
そこに、ひきこもりの体験者が、当事者を支援する。同じ体験をした人が支援者になることで、様々な感情を共感でき、当事者の求めていることがわかるのではということでした。
(沢山の資料をご用意頂き、伝えたい事が沢山あるとの情熱を感じました)
ピアサポートの活動は国も推進しており、様々な分野でこれから活躍するピアサポーターを要請していくことが期待されています。
ピアサポーターを、報酬を支払い仕事として成立させることが重要であること。
現在ドーナツの会で実施している家族の会での家族同士の支え合い、ドーナツワークスで実施している作業外でのレクレーション、学びなどのこれまでの活動の意味合いもはっきりしてきたような気がしました。
(午前中の開催でしたが沢山ご参加頂きました)
(先生への質問も)
先生の言葉で印象的だったのは「ピアサポーターは活動の希望になる」存在であるということです。不登校、ひきこもり者が増加してきている今、ピアサポートの活動に注目し、推し進めることができればと考えます。
ドーナツの会
家族の会