
ドーナツの会とは
活動の理念
➀ この世に誕生したすべての命が、決して孤立することなく大切にされ、その人らしく幸せに生きていく事が出来るよう、誰もが居場所と役割を持って幸せに生きる包摂型社会の実現を目指す。
➁ 不登校とひきこもりはその心理状態と回復への支援の仕方は共通している。回復への支援は「本人の閉ざした心を開く」ことから始まる。多様な不登校やひきこもりの状態に合わせた個別支援を継続的に展開し、利用者が安心して元気に回復する事を目指す。
~心の居場所から役割を持ち生きる場所まで~
閉ざしたこころを開き、成長力を引き出す支援

ドーナツの会の合言葉

①つながる

相談・居場所
ドーナツの会は、豊岡市や但馬地域で孤立を感じている人や家族が支援者とつながるための相談事業を行っています。また、利用者が自由に過ごしたり、人と出会う場とつながるための居場所を開設しました。
こども食堂・心のケアワーク
居場所の利用者が元気になるように、こども食堂や心のケアワーク( ドーナツワークス) での仕事を通して自分の役割を持ち、自分らしく生きる場とつながります。

②つなぐ

地域全体でひきこもり支援の輪をつなぐ
ドーナツの会は、相談者の状態や要望に応じて、行政・医療・福祉・地域との連携を図り、相談者に必要なサポートを提供します。
③ひろげる
地域相談会・講演会
ドーナツの会は、地域の方にご依頼を受け、研修会の講師を承ったり、兵庫県や但馬地域の行政とのネットワーク会議にも同席しています。


自主講演会
ドーナツの会は年に1 回自主公演会を行っています。
令和7年度は、神戸市看護大学看護学部教授の船越明子氏にお越しいただき、8050問題について講演を行いました。
ドーナツの会講演会・研修会開催状況
| 自治体 | ドーナツの会の講演とワークショップ | ドーナツ食堂の見学と研修会 | ネットワーク会議 | 居場所 | 研修会講師・但馬ブランチ講演会(年1回) |
|---|---|---|---|---|---|
| 豊岡市・但馬 | ➀但馬青少年本部 ➁こども園研修会 ➂兵庫県家庭相談員 ➃神戸市民生委員 ➄但馬県民局研修会 ➅民生委員 7地区 ➆商工会議所 ➇心豊かな人づくり ➈青少年補導委員 ➉PTA 教育講演会 ⑪兵庫県自殺予防 ⑫社協職員 ⑬但馬ソロプチミスト ⑭社協職員 ⑮小・中学校教頭 ⑯幼稚園長・職員 | 日高町 但東町 出石町 竹野町 城崎町 関係者視察 伊丹市 | 豊岡市(年6回) 但馬全域2月下旬 | H23年開始 ドーナツの会 | ・船越明子氏(ドーナツ主催但馬全域) ・佐藤純氏 ・高石俊一氏 ・稲垣裕見子氏 |
| 養父市 | ➀行政職員 ➁人権研修会5地区 ➂不登校、ひきこもりを考えるセミナー ➃民生委員 ➄子育て応援隊 ➅人権リーダー研修 | 支援者 民生委員 | 年2回(3月・9月) | H31年開始 ポラリス | ・斉藤環氏 ・佐藤純氏 |
| 朝来市 | ➀支援者ネットワーク関係機関 ➁民生委員 ➂家族会 | 支援者ネットワーク関係機関 | 年2回(8月・10月) | R2年開始 いろは どんぐり | ・船越明子氏 ・藤本圭光氏 |
| 香美町 | ➀支援者研修会 ➁香住区民生委員児童委員 ➂村岡区民生委員児童委員 ➃小代区民生委員児童委員 ➄香住区更生保護女性連盟研修会 | 支援者 民生委員 | 16回 | R3年開始 ドーナツの部屋 Kaming | ・船越明子氏 |
| 新温泉町 | ➀支援者研修会 | 支援者 | 年1回 | しゃべろう会 | ・小林剛氏 |
| その他(県) | ・兵庫県自殺防止対策支援者 ・兵庫県更生保護女性連盟 |
不登校・ひきこもりの実態
全国の不登校者数
約35万人
令和5年文部科学省調査
全国のひきこもり数(推計)
146万人
令和4年内閣府調査
7年以上のひきこもり(40~64歳)
46.7%
平成31年内閣府調査
令和5年の調査によると、全国の小中学校の不登校児童生徒数は約35万人で、平成27年の約12.5万人より年々増加しています。こうした不登校児童生徒に対する早期の支援が必要とされています。
一方、ひきこもりは令和4年の内閣府調査で、15~64歳のひきこもりが推計約146万人もいます。ひきこもりの数も増加傾向にあり、ひきこもりの長期化と高齢化が深刻な問題となっています。
どうしてひきこもりになるのか
ひきこもりとは、様々な要因が重なった結果、学校へ行ったり、仕事をしたり、人と交流することを避けて家にとどまる期間が6カ月以上になっている状態を指します。
ひきこもりは本人や家族の問題だけでなく、社会的な要因(学校や職場でのいじめ、リストラや倒産による失業、厳しい社会の目など)が複合的に絡み合って起きています。困難に直面し、孤立しそうになった時に、助けてくれる地域の人、支援機関や制度があれば、ひきこもり状態が長く続くことがありません。
ひきこもりの多様で複合的な要因
本人
- 思春期
- 病気や障害
- ストレスへの脆弱性
家族
- 親からの期待
- 離婚
- 貧困
- 一人親家庭
- 家庭内暴力・虐待
学校・職場
- いじめ
- 不十分な教育・支援
- 不安定な就労
- リストラ・倒産・失業
地域
- 希薄な近所づきあい
- 厳しい社会の目
- 他者への無関心
- 偏見
私たちにも何かできるはず
| 平成23年11月 | ドーナツの会発足 |
| 平成24年3月 | 特定非営利活動法人認定 |
| 平成26年4月 | 兵庫ひきこもり相談支援センター但馬ブランチとして活動 |
| 平成29年3月 | ドーナツこども食堂 |
| 令和3年5月 | 就労継続支援B型事業所『ドーナツワークス』新設 |
| 令和3年6月 | 香美町ひきこもり支援センター『ドーナツの部屋』(委託運営) |
| 令和7年5月 | 就労継続支援B型事業所『ドーナツワークスDit』新設 |
| 令和7年9月 | カフェBlissいずし開店 |
ドーナツの会の目指す姿
この世に誕生したかけがえのない命が、決して孤立することなく大切にされ、自分の力を発揮して幸せに生きていくことができる包摂型社会の実現を目指しています。
ひきこもり支援では、当事者本人やその家族の意思で今後の生き方、社会との関わり方等を決める「自律」を目指します。
ドーナツの会は、本人や家族の「尊厳」を守り心に寄り添いながら丁寧な相談支援をこころがけています。
私たちは、但馬全域より不登校やひきこもりに悩んでいる方や家族の相談を受け、その思いをもとに必要な支援を提供できるように教育機関・行政・医療・福祉・地域と連携を図ります。居場所を利用しながら、こども食堂やドーナツワークス(心のケアワーク)で自分の役割を持って仕事に取組み、それぞれのペースを大切にしながら共に歩んでいきます。
令和7年度ドーナツ居場所利用者つながりステップ表
1年間の利用者実数 195人(新規34人)
ひきこもり 147人(新規20人)
不登校 48人(新規14人)
| 段階 | 内容 | 人数(新規) |
|---|---|---|
| 1 | 家族が本人に内緒で電話相談をする。 | 5(3) |
| 2 | 家族が本人に内緒で来所相談をする。本人への伝え方を練習する。 | 2(0) |
| 3 | 家族が本人に相談していることを伝え、定期面談を開始する。家族の本人支援を開始する。 | 5(0) |
| 4 | 家庭訪問し、本人に声をかける。定期訪問の開始。本人が電話(メール)で相談する。 | 9(0) |
| 5 | 家以外のところに外出する。 | 15(3) |
| 6 | 本人に会って話をする。話を聴く。家での過ごし方を目標に持つ。 | 8(3) |
| 7 | 本人が来所して定期面談を開始する。短期の目標や長期の目標について相談する。 | 7(0) |
| 8 | 居場所を活用し、必要に応じてカウンセリングや医療や福祉サービス(職場体験含む)等につながる。 | 12(1) |
| 9 | 自分のペースで食堂やドーナツワークスで働きながら生活リズムの改善に取り組む。仲間やスタッフと交流し、人に慣れ、人の中で楽しめるようになる。 | 46(7) |
| 10 | 生活リズムを回復し、継続した取り組みをする。自分の役割を持ち自分の目標に向かう。必要に応じて居場所を利用する。 | 38(3) |
最後に
社会的包摂(ソーシャル・インクルージョン)とは、国民一人一人が社会のメンバーとして「居場所と出番」を持って社会に参加し、それぞれの持つ潜在的な能力を発揮するための社会政策です。そのために考えることは次の2つです。
- お互いに支え合いながら自立して生活できる地域づくりとは?
- 地域づくりに必要な視点とは?
そして、皆さんに願うことは次の4つです。
- 私たちの社会、地域の問題としてとらえ、ほっておけないという気持ちでどうか声をかけてください。良い情報を伝えてください。
- 『ひきこもり』は家庭内で相談しても本人がすでに動きにくい状態にあることが多いです。
- 本人がいつか動くことを信じて、家族以外の支援者に相談し、1人で動き出すまであきらめず本人とともに歩むことが解決への道筋です。
- ドーナツへぜひお越しください。


